ジーコとケンジの欲望の記録

雨ニモマケテ、風ニモマケテ、慾マミレ、サウイウヒトガ、コノワタシダ

最近の俺のストレス

最近の俺のストレス。


もう、毎日、俺の精神を蝕み、苦しめるもの。


これさえなければ、心が平穏に過ごせるもの。


今の自分の生活にとって最も障壁となっているもの。


それは、お腹のぜい肉である。


教員の時は授業などで立っているか、座っていても面談等で人と話していて気にしていないかがほとんどだった。


しかし、今は黙々とパソコンに向かって作業している。キーボードを打つ時や画面を確認するときに前屈みになると、自分の腹の肉がふてぶてしく存在を主張してくる。


いや、腹の肉が気になるようになったのではない。実際、太ったのだ。去年、問題なく履けていたズボンやシャツがとてもキツく感じる。


風呂上がりに鏡で自分の腹をみる。お腹の部分がポコンと出ている。


オッサンだ、オッサンの腹だ。


「私がオバさんになったら、あなたはオジさんよ。かっこいいことばっかりいっても、お腹がでてくるのよ」


大人になんかならないぜ!と言っていた俺でも、体はオジさんになっているということか。


だけど、この腹はみっともない。


他の人からどう見られるかということ以上に、自分がこんな醜い体であることが許せない。最近、自分に自信を持てなくなっているのは、もしかすると運動不足で体がブヨブヨになっていることが原因の1つとなっているようだ。


確かに「運動するぞ!」とか言いながらも運動らしい運動はしていない。週末にロードを1時間ほど漕いでいる程度だ。


なんとかしなくてはいけない。この醜い自分の姿を、変えねばならぬ。半裸になった自分を鏡に映してニヤニヤしたい。海を半裸で歩きたい。人前で堂々と半裸になりたい。


人前で半裸になってニヤニヤしたい!!


これまで「人前で裸を見せてニヤニヤしたい!」と思ったことは何度かあり、「裸を見られてニヤニヤする」というのを夢見て2つのフィットネスジムに通っていた。しかし、どちらも最初は頑張って通っていたのだが、次第に足が遠のき、退会をしてしまった。


最初に通っていたのはゴールドジムというところ。あのアーノルド・シュワルツェネッガーも通っていたという、泣く子も黙る世界的に有名なジム。「俺、体を鍛える為にゴールドジム通っているんだよね」というと「ガチ勢かよwww ボディビルダーでも目指してるの?」と言われるようなジム。


なぜ初めてのフィットネスジムをゴールドジムにしたかというと、やるなら本気で体を変えてくれそうなところがよかったし、値段も他のフィットネスジムと大差なかったし、トレーナーも全世界共通のゴールドジムトレーナーの研修とライセンスをもっているみたいだから、しっかりと知識や経験のある人たちに指導してもらおうと思ったのだ。


ゴールドジムは初めてフィットネスジムに通う自分にはベストな環境だった。入会したての人は最初の数回は初心者講習みたいなのを受講し、ストレッチの方法、筋肉の性質、マシンの使い方、正しい負荷のかけ方、食事の仕方などを教わる。また、何を目標としてトレーニングをしていくべきかを一緒に考えてくれる。


でも、結局半年ほど続いたけれど、それからは行かなくなり、退会してしまった。


退会した原因は距離的や時間の問題だった。まず、場所が渋谷駅から徒歩10分程度の場所にあった。職場の乗換駅だから帰りにトレーニングして帰れるね♪的なことを考えたけれど、仕事で疲れてトレーニングに行くモチベーションが上がらなかった。休日に行こうとは思うものの、家から渋谷駅までは1時間ほどかかる。


ジム自体はとてもいいところだった。悪いのは僕の方さ、君じゃない。


そしてゴールドジムを退会してから数年後、家の最寄り駅に24時間営業のフィットネスジムができた。


家の最寄り駅までは自転車で10分弱だ。だから時間や距離的な問題はクリアしている。それに24時間やっている。仕事帰りに立ち寄るのもよし、休日に家から通うのもよし、仕事に行く前に通うのもよし。


今度こそ体を変えられる!!と意気込んで、入会した。ここはゴールドジムみたいにトレーナーが手厚く指導してくれたりするわけではないが、まぁ、2つめのジムだし、話しかければ丁寧に教えてくれるし、いいだろう。


しかし、である。


今度はゴールドジムの時よりも早い時期から行かなくなり、やっぱり退会してしまった。


そこで、俺は気づいた。ゴールドジムを辞めてしまった理由は決して時間や距離的な問題ではなかったのだ。


では、何か? それは次の2つのことが原因だった。

 

①自分のペースでトレーニングができる

フィットネスジムは、器具や場所の提供を行っているだけ。会員はそれを自由に使える。悪い言い方をすれば放置プレーの状態だ。利用者は自分で組み立てたメニューに従って、それをそれぞれがこなす。


だから、自分に甘々な俺は、メニューをつくるのだが、何かしら理由をつけてそのメニューをこなそうとはしない。「胸筋は鍛えるけど、大腿筋は筋肉痛がとれてないから今度でいいや。あと、なんか気持ちが乗らないから最後のランニングは今日は無しにしよう♪」みたいな感じですっ飛ばす。あとは、そのメニューをこなす時間も自分たちで決めるから、ダラダラと過ごしてしまう。

 

②そもそもトレーニング自体がつまらない

そもそも論になるのだが、器具を使っての筋トレはつまらない。例えば大胸筋を鍛える器具なんかは、ただ器具のバーを前に押し出すだけだ。つまらない。それも負荷がかかって重い。力を入れて押さなくてはいけない。そんなことを10回くり返す。つまらない。


「いやいや、それが筋トレなんだろ。それを乗り越えて理想の筋肉がつくんだろうが!」


その通り。しかし、何を言われよと、何を説かれようと、つまらないものはつまらない。数ヶ月後の変化のために、このつまらなさを我慢するにはあまりにも長すぎる。


だから、過去の失敗から自分の肉体改造をするのに、筋トレ器具が置かれただけのフィットネスジムに行ってはいけない。プールがついていようと、天然温泉がついていようと、プロテインが飲み放題だろうと、マッサージが無料サービスで受けられようと、受付のお姉さんがガッキーだろうと、ダメだ。数ヶ月後には会費だけを払っている自分が容易に想像がつく。


本気で体を変えるためには次の2つが必要ということになる。


①トレーニング時間が設定されており、その時間、トレーナーの言う通りのメニューをこなさなければいけない。


②そのトレーニング自体が楽しい!と思うこと。


あと「手ぶらで行っても着替えをレンタルできる」というのがあると望ましい。準備をしていないことを言い訳にしたり、行きたいと思っても着替えを持ってくる忘れたり、何かの予定の前にトレーニングしたいけど汗まみれの服をカバンに入れたくないとかの理由をつぶしたい。気軽に行ける環境をつくりたい。


そういうフィットネスジムを探して、以前、CLUB音楽に合わせて自転車を漕ぐ「FEEL CYCLE」というのにトライアル体験をしてみた。しかし、ペダルと足が固定されていて、ペダルの足を緩めると足首に凄い負担がかかったのと、「これは自分のロードバイクでできるじゃん!」って思ったので入会しなかった。詳しくは以下の記事を参考にされたし。

  

takatoshi0905.hatenadiary.jp

  
それで色々と探したところ「ボクササイズがいいんじゃね?」って思うに至った。ボクササイズとは、ボクシングの動きを取り入れたエクササイズのこと。ジャブとかストレートとかアッパーとかフックとかで体を捻ったり、サンドバッグを叩いたりして体を鍛える。スパーリングなど、相手と拳を交えるようなことをしないからケガをしたりすることは少ない。


学生の時は空手やってたし、社会人になってからはキックボクシングをやってみたり、ムエタイに興味をもってみたり、空道という総合格闘武術をやってみたり、クラヴマガという近接格闘術をやってみたりしている。運動音痴の俺が唯一できるといえるの動きが「殴る蹴る」なのだ。


そして見つけたのが「b-monster」というフィットネスジム。


ここはCLUBのような音楽や照明の中で、ボクシンググローブをつけてシャドーをしたりサンドバッグを叩いたりするというもの。FEELCYCLEのボクササイズ版みたいな感じ。


1つのトレーニングは45分。HPによるとわずか45分のトレーニングで1000kcalを消費できるのだとか。


しかもサンドバッグを叩くだけじゃなくて、腹筋とかスクワットみたいな筋トレも取り入れるということで、とてもキツいのだという。


いいんじゃない、これ。楽しそう。


これ以上、この腹回りの脂肪に苦しめられるのは嫌だ。さっそく、俺はトライアルを申込み、どんな感じなのかを体験してみることにした。


しかし、それはまた別のお話。