ジーコとケンジの欲望の記録

雨ニモマケテ、風ニモマケテ、慾マミレ、サウイウヒトガ、コノワタシダ

お先にどうぞ

この前、運送会社だったか引っ越し会社だったかのトラックの後ろに、こんな文言が書いてあった。

 

「このトラックは一般道では法定速度を遵守し、安全第一で運転しています。お先にどうぞ」

 

どういうことだろうか。

 

法定速度で走っている車を追い抜いたら、追い抜いた車は「法定外速度」で走っていることになる。お先にどうぞ、も何もあったものではない。むしろ、追い抜いてはいけない車ではないか。

 

だが、待てよ。これは計算でやっている可能性もある。追い抜こうとするドライバーに「法定速度を守っていない」と認識をさせることで、追従する車は法定速度を守るように仕向けているのではないか。だとしたら、策士である。

 

車の法定速度で思い出した話がある。

 

自転車で公道を走っていて、いつもはそんなでもないのに、何故かその日は車の量が多い時がある。いつもよりもゆっくりと走っているから、車が連なっている状態なのだ。

 

そしてしばらく走っていくと全ての合点がいく。スピードの取り締まりをしているのだ。だから、みんないつもよりもゆっくり走っていて、そのせいで車が連なり、混んでいるように見えたのだ。

 

警察がいなければ法定速度を超えて走っているくせに。なんだか、先生がいない時はサボったりふざけたりしているのに、先生が来た途端にマジメになる学生のようだ。

 

普段、法定速度を守らないドライバーがいかに多いかということが分かる事例だった。

 

そんな彼らはぜひとも俺を見習って欲しい。

 

なんと俺は免許をとってから10年近く、車で交通違反をしたことがない。法定速度を破ったこともないし、横断歩道を歩行者がいるのに突っ切ったこともない。

 

だから、これまで事故を起こしたことがない。それどころか、免許をとってから車にかすり傷ひとつつけたことがないのだ。当然であるが、そんな俺は優良ドライバーとして、ゴールド免許である。

 

免許証はいつでも持ち歩いている。先日はネットカフェの会員証を作るときに使用したし、ブックオフで本を売るときにも使用した。

 

別に運転免許をとったからといって車の運転をしなければならない訳ではない。免許を身分証として使うのも1つの方法だ。

 

そう、俺はゴールドの免許証をもつ「神ドライバー」なのである。