ジーコとケンジの欲望の記録

雨ニモマケテ、風ニモマケテ、慾マミレ、サウイウヒトガ、コノワタシダ

ここいらで生産性のない話をしよう

東京のゲイタウン、新宿2丁目。その2丁目を抜ける交差点を渡ると、マルイメンがある。そのマルイメンの入り口にレインボーの旗がなびいていた。

 

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レインボーといえば、LGBTの方々のシンボルとなる色。以下はウィキペディアからの引用。

 

レインボーフラッグ(直訳: 虹の旗、英語: rainbow flag, LGBT pride flag, gay pride flag)はレズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダー (LGBT) の尊厳と LGBTの社会運動を象徴する旗。1970年代から使用された。フラッグに使われた色は LGBTコミュニティの多様性を表し、LGBT の権利パレードの一種ゲイ・パレード(プライド・パレード)でしばしば見られる。

 

新宿2丁目が近いから、LGBT的な意味が込められているのか。はたまた、ただの飾りか。そう思って近づいて見てみたら、こんな文言が書かれていた。

 

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「ENJOY DIVERSITY!」

 

DIVERSITYとは多様性とか違いみたいなこと。つまり、自分たちの違いを楽しもうということなのだ。

 

カッコいいな、と思った。自分たちのマイノリティを否定するのでもなく、楽しもうとしているところ。自分たちは大多数の人とは違うかもしれないけれど、別に悪いことではないし、むしろそれを楽しんじゃえばいいという気概を感じられる。

 

俺はB寄りの異性愛者だから、マイノリティで悩んでいる人の気持ちを理解は100%できないが、LGBTについて本を読んで考えたことはある。

 

だけど、別に勉強するとかそういうことではなくて、ただ「世の中にはいろんな価値観がある」というのを受け入れるだけだ。「男は女に、女は男を好きになる」というのは、そういう人たちが世の中に多いだけであって、そうじゃない人たちもいるということ。それを受け入れるだけなのだ。

 

よく、相手がゲイだと分かると「おまえ、同性愛者なの?俺のこと恋愛対象として見ないでよwww」という男がいるけれど、それは全く違う。それは女の子から「あなた異性愛者なの?私のこと恋愛対象として見ないでよwww」と言われるのと同じことだ。それを言われたら、きっと「女なら誰だって言いわけじゃないから。自惚れるな!」と彼女に反論するだろう。彼らも同じ「同性なら誰だっていい」というわけではない。

 

または「おまえ、同性愛者なら、男の俺に触られて嬉しいんだろ。ドキドキしてるんだろ?」とか言いながら相手の体をベタベタ触ったりするのも違う。それは、女の子に「お前、異性愛者ならば、男の俺に触られて嬉しいんだろ。ドキドキしてるんだろ?」と言いながら体をベタベタ触っているのと同じことだ。どちらも完全なセクハラである。同性も異性も関係ない。

 

同性愛を否定するものに「子供ができないから」というものもある。子供ができないから生産性がない。それは確かにそうで、どんなに頑張っても子供をつくることはできない。

 

しかし、その理屈なら、子供をつくらない夫婦も生産性がない。子供をつくれるのにつくらない夫婦を、もっと言及すべきだ。「でも、つくろうと思えばつくれるから」というのならば、病気等で子供をつくれない体の夫婦はどうなるか? 

 

同性婚を認めれば同性愛者が増える、というのもある。同性愛は生まれつきのものであって、性癖ではないし、治したりすることはできない。そもそも病気ではないのだから「治す」という概念を持つこと自体が間違っている。異性愛者が同性を好きになるように「治す」ことを強要したらどう思うか?

 

ただ、たまにLGBTの方々が声を大きくし過ぎて、攻撃的になっていると感じることもある。自分たちの性的指向を受け入れてもらうことは大事なことだけれど、その気持ちが暴走してしまっては、「やっぱり同性愛者は変な奴が多い」とさらに差別感情をあおってしまうのではないかと危惧している。

 

なんだかまとまりがなくなってしまったけれど、生産性のないこの記事はここいらで終わりにしようと思う。

 

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